地域コト

何もない町を変えた「鍋合戦」「ないものねだり」はやめ「あるもの探し」で地域を元気に

地元の人間は地元の魅力に気づかない

 地元学とは、自分たちの身の回りにあるものを自分で調べ、考え、地域にあるものを組み合わせて、元気を作り出そう、という学問。市役所職員として水俣病問題に取り組んだ吉本氏が試行錯誤の末に辿り着いた考え方である。「『ないない』と言うのではなく、お前の周りにあるものを調べろ」

 「地域にあるものを組み合わせる」という地元学の発想で川南町の資源を見直した河野氏。すると、農業者と漁業者が一緒になって作った物が何もないことに気づいた。「農家と漁師に共通する『食』を切り口に何かできないだろうか」。河野氏と協議会のメンバーは山と海で連携を模索しようと考えた。

 「川南町の取り組みは地元学そのもの」。地元学を起こした吉本氏はこう語る。「自然の元気」「住み人の元気」「経済の元気」。この3つの元気を作ることが地元学の目的だ。ないものねだりではなく、今あるもので何ができるかを考える。そのプロセスを通して地域を元気にしていく。それが地元学である。


地元学とは! 地元学の取り組み方(PDF)


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5 風と土の巻き起こすもの

  1. 地元学」 Minamata Disease が生んだ地元学 ― どん底から自立への ...(PDF)
  2. 「地元学」の特質と背景図
  3. http://jimotogaku.org/jimotogaku.html
  4. 仙台市宮城野区地元学推進事業
  5. http://www.city.munakata.lg.jp/shinai/hito-machi-new/pdf/kiyou_01-08.pdf
  6. http://www.rci.ehime-u.ac.jp/community/forum21/20050114/050114jimotogaku.pdf
  7. 「ここにお嫁に来たい」と言わせた村、助成金なし、「先進地視察」なしで始めたからうまくいった