消費者価値

ホルブルックの原文はここで見られる。

1.消費者価値は、主体と客体の相互作用を伴う。
 相互作用パースペクティブ→価値は、ある物的あるいは認知的客体(対象物)の特性に依存するが、これらの特性を評価する主体の関与なしには生み出されない

2.消費者価値は相対主義的である。
 1)比較可能である:一人の人による客体同士の比較(私はチョコレートアイスよりバニラアイスの方が好き)
 2)私的である:個人間で価値は変動する(甲の薬は乙の毒)
 3)状況的である:評価の判断が下されるコンテクストによって変わる。評価の判断基準が状況(状況、時間、空間)に依存している。

3.消費者価値は選好的である。
  二つのうち一つを選好する(感情:好ましい⇔好ましくない;態度:好き⇔嫌い等々)

4.消費者価値は経験である。
 消費者価値は、購入した製品、選んだブランド、あるいは保有している客体にあるのではなく、むしろそこから引き出される消費経験の中にある。命題→すべての製品は、ニーズあるいはウォンツ充足経験を生み出す能力があるという点でサービスを提供する(Morris, 1941,136 the theory of consumer's demand)。