プライマリーケア

社会医学ノート

プライマリケア,プライマリー・メディカル・ケア primary care

* 概念

「住民にもっとも身近なところで、包括的な、場合によっては専門医とも連携のとれる、継続性のある、責任あるケ ア」をいう。つまり、住民が初めて利用する保健・医療・福祉にわたる包括的かつ継続的なサービスをいう。

o 近接性 accessibility

地理的・時間的・経済的・精神的に容易にアクセスできること。
o 包括性 comprehensiveness

全科におよび、一次予防から三次予防までを含むこと。
+ 第一次予防

日常生活内での予防を意味する。
+ 第二次予防

早期発見と早期治療を目的とする。
+ 第三次予防

治療後のリハビリを目的とする。
o 協調性 coordination

専門医と他の医療職との連携。
o 継続性 continuity

誕生から死に至るまでの一生に及ぶこと。
o 責任性 responsibility


プライマリ・ヘルスケア primary health care
典拠: STEP公衆衛生2版 [19, p.63]

* 概念

プライマリー・へルスケアとは「地域における健康増進・疾病予防・治療・リハビリなどの保健活動」をいう。 1978年のアルマ・アタ宣言 Alma Ata では「2000年までに世界中の人々が、社会的・経済的に生産的な生活 が可能な健康水準を達成するための鍵」とされている。
o 健康教育
o 食糧の供給
o 飲料水の供給
o 家族計画と母子保健
o 予防接種
o 風土病の予防
o 通常の疾病に対する処置
o 基本的な医薬品の常備