生活経営とは

主体形成と生活経営

『人間が生きていく上で必要な書いて内外のさまざまな事象を、私たちが所有する物的資源・知的資源や人間関係などのさまざまな有限資源を用いて、合理的な管理・運営することを意味する。』(p.3)

『生活経営学は、人びとが快適で充足した日常の生活活動をより合理的に実践するために、生活上の改善すべき技術的課題や経営的な課題を整理する理論であるといえよう』(p.3)

『本書では、「生活」を生命・暮らし・人生という三重構造として捉える(長津,1997)。具体的には、?「生命」の維持・更新や世代的再生産に関わる生理的・生殖的側面、?生計の維持・更新といった「暮らし」にかかわる社会的・経済的側面、?自己実現や生きがいの探求など個々人のアイデンティティの確立といった、いわば、その人なりの「人生」に関わる精神的・文化的側面、の3側面に大きく分かれる』(p.4)。